部下が優秀だ。
僕がちまちま指示を出さなくても、勝手にタスクをこなして、勝手に成果を出していく。
一方で、上司は僕の方を向かない。
会議に出ても、僕の意見なんて空気みたいなものだ。
以前なら、ここで「もっと頑張らなきゃ」と空回りして、一人で残業を増やして、勝手に疲弊していた。誰に求められたわけでもないのに、自分を追い込んで、何の意味があるのかわからない資料を作ったりしていた。
でも、最近ふと思った。
「あれ、俺って必要なくないか?」
そう気づいてからは、不思議と少し肩の荷が下りた。
今まで「自分がいなきゃ」と思い込んでいたのは、ただの思い込みだったのかもしれない。僕が歯を食いしばって頑張らなくても、組織という機械は勝手に回り続ける。むしろ、僕が余計な介入をしない方が、現場はスムーズに動くことさえある。
だったら、もう頑張る必要はないんじゃないか。
辞めたいけど、今すぐ辞める勇気もない。
生活があるし、次の場所を探す気力も湧かない。このまま会社に居座り続けるしかないのなら、せめて自分のリソースを削るのはもう終わりにしたい。
上司に無視されるなら、報告は最小限にする。
部下が優秀なら、彼らに丸投げして任せる。
空いた時間は、仕事のふりをして別のことを考える。
頑張って会社に貢献しようとするのは、もうやめた。
これからは、会社というシステムをいかに適当に、かつ省エネでやり過ごすか。その一点に集中して、残りの時間をただ消化していく。
そう決めたら、少しだけ月曜日が怖くなくなった気がする。
まあ、たぶん明日もなんとかなるだろう。適当にやっていこうと思う。